【開催報告】FRENSシンポジウムin久留米 性的マイノリティのあなたとともに 〜性的マイノリティの子どもへの支援〜 [2012年10月13日(Sat)]
こんにちは。FRENSスタッフのともです。
おかげさまで、久留米でのシンポジウム「性的マイノリティのあなたとともに〜性的マイノリティの子どもへの支援〜」が無事開催できました。 当日は50名の方がご参加くださいました!私たちが予想していた以上の数で、うれしいやら緊張するやらドキドキでした 当日来て下さった方、行けなかったけれど興味は湧いたという方、シンポジウムの開催にあたってご協力いただいたすべてのみなさま、ありがとうございました。 簡単ですが、当日のようすをレポートします。 はじめは基調講演。多様な性について、性的マイノリティにとってなにが壁になっているのか、をお話しました。 たとえば・・・性自認、性的指向ってなに?性的マイノリティは学校や日常生活、就職、ライフプランを考える時、どんなことがつらい?性的マイノリティは自殺年慮を経験したことのある割合が高いこと、若い世代ではカミングアウト(自分のセクシュアリティを他者に伝えること)をする傾向が強くなっており、それに伴って性的マイノリティへのいじめが顕在化する可能性があること、性的マイノリティは30人に1人くらいいること、などなど。 次にパネルディスカッションを行いました。 当事者の立場、当事者の親御さん、教員、学外の支援の担い手、4つの立場のパネリストが登壇しました。 @それぞれの実践、経験(当事者としてつらかったことや、当事者と関わった経験) A自分自身の中でおこった変化 の2つがテーマでした。 当事者の力になるために、性の多様性について「学ぶ」ことが大切、と感じられたとともに、知識がなければ何もできないのではなく、想像力があれば支えることができる、という意見もでていました。 家族が大きな支えになったケースもあれば、お母さんが、子どもがトランスジェンダーであることを受け止めきれず、先生が力になったケース、また、学校や友人、その他の支援機関が力になったという事例もあり、支え手もまた多様なのだなと感じました。 自分自身の変化については、初めは性的マイノリティについて知らなかったけれど、性的マイノリティと関わる中で、「人間の性は男と女だけ」という既成概念がくずされた、といったお話がありました。 それぞれのパネリストが豊かな経験と考えをお持ちで、このシンポジウムだけでは足りないくらいでした。 最後に、来場者のみなさんが、「わたしができること」を書いてくださいました。こんなにたくさんの「できること」が実りました! *「彼氏/彼女いるの?」ではなく、「好きな人/恋人/付き合っている人はいる?」という表現にする *想像力をはたらかせる などなど、いまからできる様々な一歩がありました。 シンポジウムに足を運んでくださった方、FRENSのことを知ってくださった方が、聞いた話を周りの人にしてくださることでも、性が多様なんだともっとたくさんの方が気づくきっかけになると思います。 これからも、ゆるくがんばっていきますので、FRENSをよろしくお願いします。 |
Posted by
小野
at 09:54