ひさしぶりの更新となり、申し訳ありません。
にじだまりやフレンズタイム、続いておりますのでご安心ください。
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さて、
昨年に引き続き、ことしも久留米でシンポジウムをひらく機会にめぐまれました。
昨年の様子はこちら:blog.canpan.info/frens/archive/11今回はセクマイへの性暴力についてです。
性暴力ってあんまり身近な感じがしないかもしれませんが、
「嫌われたくないから自分はしたくないけどセックスに応じる」だって性暴力被害です。
そう考えると、自分が高校生の時もそういう悩みを持っている子は周りにいたなぁと思います。
男女間における暴力に関する調査(内閣府)
http://www.gender.go.jp/e-vaw/chousa/
では、4人に1人が配偶者から暴力を受けた経験があり、どこにも相談しなかった人が4割でした。
犯罪として性暴力が浮かび上がるには、被害者が警察に言わないといけないので、なかなか実態として浮かびづらいですが、
匿名アンケートだとこれだけ被害が顕在化してます。
☆ちょこっとこの調査に対するスタッフ、とも(このエントリの執筆者です)の個人的な感想やつれづれを…
一方で、この調査では、性別回答欄が男と女しかないです。
設問内容も、「配偶者暴力(事実婚含む)について」なので、異性愛カップルが前提になっています。
なにも調査がないよりは、すこしでも実態が明らかになったほうがいい、という意味では意義あると思うのですが、
同時に性の多様性が想定されてないことは異議ありです。
「性別違和感なし・異性愛者」でも相談しにくいのに、セクマイだったらもっと相談しにくいです。
たとえばあなたが、
自分の身体の性別は本来の自分とはちがう〜と思っていて、
パートナーが異性じゃなくって
自分は望まないのに他者から性的な行為を強要されてたら?
(ちょっと想像してみてください)
そもそもカミングアウトしている相手も少ないかもしれないし、
カミングアウトしてる人に相談しようと思っても、
相談できる人がみんな加害者のことを知ってるかもしれないし、そしたら知られるの嫌だなって思うかもしれないし、
相談機関に電話しても、状況の説明だけでもしんどそう〜って私なら思います。
相談を受ける仕事や活動をされている方も、相談者がセクマイかもしれない、という可能性を頭に置いているかいないかで、
対応が全然変わると思います。
去年チャイルドラインの河嶋さんがパネリストとしてお話しをしてくださったときも、
トランスジェンダーについて知るまで、かかってくる相談の意味がよくわからなかった、ということをおっしゃっていました。
そんなわけで、なかなか手が届いていない分野に思えます。
だからこそ、知ることで本当に相談機関としてめざしたい社会に向かっていけるんじゃないかなと思います。
さてさて、今回のシンポ・展示の開催背景はこんな感じなのですが、内容にもどっていきますね〜
<同時開催!展示☆>
昨年同様、同じ会場で、10月1月〜7日まで展示もしています。
https://www.facebook.com/pages/FRENS-Fukuoka-Rainbow-Educational-NetworkS/467983853220860
今年はRC-NETレイプクライシスポスター展が九州に!
シンポジウムにも、RC-NETの岡田実穂さんをお招きします。
RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク)とは
レイプ・性被害に関する情報収集・提供・発信や、
関連団体の連携強化を担われています。
http://rc-net.info/
https://www.facebook.com/rcnet.jp
<シンポジウム開催概要>
久留米女性週間記念事業「くるめフォーラム2013」市民企画
FRENSシンポジウム
セクシュアルマイノリティ・サバイバーのサポート
〜セクシュアルマイノリティの性暴力について、問題と支援について考える〜
●日時
10月5日(土)19:00〜21:00(18:30開場)
●場所
久留米市男女平等推進センター(え〜るピア久留米) 210・211研修室
久留米市諏訪野町1830-6
-西鉄久留米駅より徒歩10分
-JR久留米駅よりバスで20分、「税務署前」下車、徒歩3分
-有料駐車場もございますが、できるだけ公共交通機関をご利用ください。
アクセスマップはこちら
http://www.city.kurume.fukuoka.jp/1080shisei/2030shisetsu/3020elpia/files/elpia_map.JPG
●内容
1.基調講演(RC-NETレイプクライシス・ネットワーク 代表 岡田実穂さん)
ただいま、内容を練っていただいています!
いつも、講演では下記のようなお話をされることが多いそうです。
女性の性暴力被害については知っているけどセクマイについてはあまり分からない、とか、逆に
セクマイのことはある程度知ってるけど性暴力のことをあまり知らない、
という方など、知識を補充してパワーアップしませんか〜
・性暴力とは何か(合意のない性的言動。性自認などの否定なども含められ、ほぼ全てのセクマイが被害を受けたことがある)
・性暴力の影響
・トラウマは多層化する
・セクマイとは?
・トランスジェンダーの人の心情変化(アニメーション)
・世界のセクマイ
・セクマイに対応しないと、これだけ傷つけている
・サポートする上での注意点
○講師プロフィール
岡田実穂
Rape Crisis Survivors Net関西のスタッフを経て、2009年〜2011年同団体代表に。
2009年にRC-NET(レイプクライシス・ネットワーク)を立ち上げ、webサイトでの情報発信や研修を実施。
直接支援の中で、性暴力に関わる被害/加害を減らし、被害者にとってより有益なサポート体勢を構築するために活動。
専門は性暴力被害における心身の症状に関する当事者研究と生活サポート。また、セクシュアルマイノリティや性教育についての啓発教育活動も行っている。
2.トークセッション
〜セクシュアルマイノリティの性暴力について、問題と支援について考える〜
*パネリスト
岡田実穂さん (RC-NET代表)
石崎杏理 (FRENSスタッフ)
*モデレーター
石本宗子さん (久留米市男女平等推進センター 相談コーディネーター/社会福祉士)
●対象
どなたでも参加できます。
[特に、こんな方におすすめ]
性暴力・犯罪被害の支援をされている方、相談機関関係の方など
たとえばこんなキーワードにぴぴっとくる方:母子福祉支援、婦人相談所、児童相談所、男女共同参画センター、
弁護士、法律事務所の方、裁判所関係、検察庁関係、警察関係、保護観察所の方、保護司の方、地域生活定着支援センターに関わる方、
臨床心理士、社会福祉士、精神保健福祉士、精神医療関係、産婦人科、保育園、幼稚園、学校、
いのちの電話、チャイルドライン、よりそいホットライン、パープル・ホットラインetc.
性的マイノリティ・DV・性暴力に関心のある方
当事者が身近にいると感じている方
私も被害を受けたのかも、と感じている方
性的マイノリティ・DV・性暴力についてまだ良く知らないけれど、知ってみたい、できることは何かな、考えている方
などなど
あてはまっても、あてはまらなくても、お気軽にお越しください。
●参加費
無料
●申込・お問い合わせ
申込は任意ですが、あらかじめご連絡を頂けると幸いです。
FAX 0942-43-8490 (石本)
Email frensinfo@gmail.com
参加可能人数は先着順で50名です。
ご来場をお待ちしています!
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